FJ1600とは…

日本の フォーミュラカーレースの中でも最も入門のカテゴリーです。他のフォーミュラカーと は違い、前後に ウイングが付いていないのが特徴です。世界的に見ても、ウイングの付いてい ない本格的なフォーミュラカーはイギリスの フォーミュラフォードと、このFJ1600のみです。 本来、他の多くのフォーミュラカーは前後のウイングで車を地面に押さえつける力、ダウンフ ォースを発生させ、車を安定させてコーナリングスピードを上げています。しかし、FJ1600に はウイングがなくダウンフォースもないので、より高度かつ繊細なドライビングが必要とされ ます。ウイングが付いていない事で、車をしっかりコントロールする基礎的な力をちゃんと身に つける事が出来ます。

エンジンは、スバルレオーネの水平対向エンジン、ミッションもレオーネの5速Hパターンミッ ションと、一般車の物を流用する事でコストダウンを図っています。タイヤはダンロップのワン メイク、当然スリックタイヤです。

今、僕が使っている車は、FJ1600のシャーシーコンストラクターであるFRDと言うメーカーのマ シンをチームからレンタルして使っています。既にFRDと言う会社自体はないのですが、FRD最後 のマシン、MF105と言う車に乗っています。過去に何度もチャンピオンになった事のある名機です が、マシンの特性としては、そう簡単に乗りこなせる車ではありません。他のメーカーの車には もっと楽に乗りこなせるような車もありますが、この車で学べる要素は上のカテゴリにステップ アップしていく時にそのまま役に立つ事ばかりです。チームもそう言う部分を重視して指導して くださるチームなので、僕はむしろこの車に乗れることを有難く思っています。